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上下顎前突(口ゴボ) 1年前後で終了したケース 叢生

成人式までに治したい ― 治療期間1年1か月の症例

主訴 八重歯(13.23)、上顎正中の右偏位、下顎前歯のガタガタ
年齢・性別 10代、女性
診断 下顎前突(上顎後退傾向&下顎前突傾向)、上下顎歯列の叢生(上顎右側3番完全唇側転位&上顎正中の右偏位)、上下左右8番を認める
治療期間 1年1か月
抜歯/非抜歯 部位 上下両側4番抜歯
治療装置 唇側マルチブラケット装置 顎間ゴム
治療の主なリスク・副作用 前歯の歯根吸収、前歯部の歯肉退縮やブラックトライアングルが生じる可能性がある、顎間ゴムによる顎関節症が生じる場合がある。
治療費用 約110万円
症例解説

【症例紹介】成人式までに治したい ― 治療期間1年1か月の症例

■ 主訴

「歯並びのガタガタと口元が気になる。できれば早く終わらせたい。」

成人式を控え、「2年以内には終わらせたい」という明確な希望がありました。


■ 診断

  • Angle分類:Ⅰ〜Ⅱ級傾向

  • Skeletal:SKⅢ級傾向(上顎後方位+下顎前方位)

  • U1フレア

  • 上顎正中右偏位

  • 上下顎叢生(13完全唇側転位)

  • 上下左右8番埋伏

  • 下唇やや突出

骨格性Ⅲ級傾向に加え、前歯のフレアと叢生、正中偏位が問題点でした。


■ 治療方針

  • 上下左右4番抜歯

  • 右側は最大固定が必要なためIA(アンカースクリュー)必須

  • 左側は状況により埋入

  • 上顎正中は左側へ修正

  • 下顎前歯を舌側牽引し、下唇突出を改善

  • 治療法:上下顎マルチブラケット装置

  • 目標:1.5年、遅くとも成人式(2年以内)までに終了するために、早期に空隙閉鎖と前歯後退を進める戦略としました。


■ 治療経過

2024年12月 治療開始、上顎にブラケットを装着
2025年1月 下顎にブラケットを装着

2026年1月 装置を撤去&資料採得


■ 考察

Ⅲ級傾向症例では、単純な叢生改善だけでなく

  • 前歯トルク管理

  • 固定源の確保

  • 正中コントロール

  • 臼歯部咬合の最終的な安定化

が重要になります。

本症例では最大固定を確保、前歯後退を集中的に行うことで効率的な治療が可能となりました。

最終段階では顎間ゴムを活用し、臼歯部の咬合を確実に仕上げています。


■ まとめ

当院ではワイヤー矯正治療を効率的に用いることで

  • 治療期間を短縮したい症例

  • 抜歯症例で前歯後退量が多いケース

  • 成人式・就職など明確な期限がある患者様

に非常に有効です。

「間に合うか不安」という患者様にも、科学的根拠に基づいた戦略で対応可能です。

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