ホーム症例紹介上下顎前突(口ゴボ)治療期間14か月-口ゴボ・ガタガタ・開咬
上下顎前突(口ゴボ) 1年前後で終了したケース 叢生 出っ歯 開咬

治療期間14か月-口ゴボ・ガタガタ・開咬

主訴 上下前歯のガタガタ、口元気になる
年齢・性別 10代後半、女性
診断 上下顎前突傾向、上下前歯の唇側傾斜傾向)、上顎前歯の重度叢生(八重歯)、前歯部開咬、下顎の中等度度叢生、両側AngleⅡ級、上下正中のズレ(下顎正中の右偏位)、下顎両側8番を認める
治療期間 1年2カ月
抜歯/非抜歯 部位 抜歯 上顎左側5番、右側4番、下顎両側4番
治療装置 セルフライゲーションブラケット、顎間ゴム、矯正用アンカースクリュー
治療の主なリスク・副作用 前歯の歯根吸収、前歯部の歯肉退縮やブラックトライアングルが生じる可能性がある、顎間ゴムによる顎関節症が生じる場合がある。
治療費用 105~110万円
症例解説

大学生の今こそ矯正治療のチャンス!—短期間で理想の歯並びへ

「歯並びが気になるけれど、矯正って何年もかかるし、今から始めても遅いかな?」
そう思っている方も多いかもしれません。実は、大学生の今こそ矯正治療を始めるのに適したタイミングです。

今回ご紹介するのは、上下の前歯のガタつき(叢生)や口元の突出を気にされていた患者様が、通常3年前後かかる抜歯矯正を、約1年2か月という短期間で完了した症例 です。


治療の背景

本患者様は、上下の前歯が前に傾いており、歯列のガタつきが強い状態でした。また、噛み合わせのズレ(前歯部開咬&正中のずれ)もあり、全体的な歯列の調整が必要なケースでした。さらに、上顎右側5番が修復歯であったため、同歯を抜くと良い歯を残すことができるのですが、通常の4番抜歯より時間を要することが予想されました。


治療のポイント

1. 抜歯によるスペース確保と前歯の後退

  • 叢生と口元の突出を改善するため、上顎右側4番&左側5番、下顎両側4番を抜歯。
  • 上顎右側5番は修復歯であったため抜歯し、通常の4番抜歯よりスペース閉鎖に時間がかかるケースでした。

2. 矯正用アンカースクリューを活用し、効果的な歯の移動を実現

  • 上顎には矯正用アンカースクリューを埋入し、前歯の最大限の牽引量を実現。
  • さらに、スライディングメカニクスという特殊な方法で効率的にスペース閉鎖を行い、歯を後方へ移動。

3. 通常の半分以下の治療期間で矯正完了

  • 一般的に抜歯を伴う矯正は3年前後かかることが多いですが、今回のケースでは 約1年2か月 で治療を完了。
  • 大学生活の間に矯正を終えたい方にも、負担の少ないスケジュールで進められることを示す例となりました。

治療の流れ

  • 2023年12月:上顎に矯正装置を装着し、矯正用アンカースクリューを埋入。
  • 2023年12月:下顎にも装置を装着。
  • 2024年1月:上顎のワイヤーを太くし、アンカースクリューから犬歯(3番)の牽引を開始。
  • 2024年2月:上顎前歯の牽引開始、ワイヤー交換。
  • 2024年3月~4月:歯の移動を継続。
  • 2024年5月:下顎のワイヤーを太いものに交換。
  • 2024年6月:下顎のワイヤーを交換。
  • 2024年7月:奥歯をつかんで歯列を調整。
  • 2024年8月~9月:治療継続。
  • 2024年10月:歯の移動を促進。
  • 2024年11月:スペースがほぼ閉鎖。
  • 2024年12月:仕上げ段階に入り、顎間ゴム(3角形)を使用し、かみ合わせを調整。
  • 2025年1月:デボンド(装置の撤去)を検討。
  • 2025年2月:デボンドを実施し、リテーナーを装着し治療完了。

矯正治療を終えて

矯正治療は、歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせの改善や口元の印象の変化 につながります。特に、大学生のうちに治療を終えておくことで、就活や社会人生活を迎える前に自信を持てる口元を手に入れることができます。

「矯正は時間がかかるから迷っている」
「今から始めても間に合うの?」

そんな不安をお持ちの方も、大学生のうちに治療を始めることで、負担を抑えながら短期間で理想の歯並びを目指せます。 矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。